ご無沙汰しております、フランスアンティーク&ブロカント雑貨のメゾン・ヴィヴィエンヌ店主びびあんです。


遅ればせながら、あけましておめでとうございます鏡餅


長いお正月休みでしたが、お天気にも恵まれ皆様楽しく過ごされたことと思いますアップ


私の今年の抱負は・・・本年は色々な面できっと飛躍の年にします!(言霊信仰・・・)


あんまり頑張っているところを見せるのも・・・と、水面下で水掻きをバタバタさせる優雅な白鳥のようでいようと思いますがあせる



さて本日はアンティークビューバー のご紹介です。






ステーショナリー好きの方には既にお使いの方もいらっしゃるかもしれませんね。


フランス語でビューバー(ビューバーと表記されることが多いですが、ビュヴァールと発音するのが正しいでしょう)、英語だとブロッター と呼ばれる、インク吸い取り器です。


日本でもいまだに復刻版を作っている会社があるようですし、コクヨなどで吸い取り紙の扱いもまだあるようです。フランスですと、Hervin社が製造しているようですね。


アラフォーの私は見たことはありませんが、少し上の世代の方になると「会社で上司が使っているのを見た」という方もいらっしゃるようです。パソコンのない時代は何もかも手書きでしたし(私が新卒OLだったころは、複写も二枚の紙の間にカーボン紙を挟んでからボールペンで書いたりしていましたあせる)、その時使う筆記具は、更に一昔前は万年筆でした。


万年筆で書いたあとのインクをささっと吸い取るのがこのビューバーです。


知らずに初めて見る方は「黒板消し?!」と思ったりするようですね。






「ビューバー」と検索するとよく出てくるのは、この赤いフェルトの下部分に挟んで使う「吸い取り紙」です。

VIANDOXやDANONEほか、様々な企業がノベルティとして作っていたもので、今でも未使用のものがたくさん見つかります。コレクターの方も沢山いらっしゃるようで、結構な高値がついていたりします。


が、吸い取り紙は見つかるのですが、肝心の「吸い取り器」のほうはアンティークがあまり見つからないのです。


私が出会ったのはJ.M.PAILLARD社の木製ビューバー。




現在製造されているのは、安価ではあるけれどボディがすべてプラスチックのものだったり、ハンドルがプラスチックだったり、フェルトがついていなかったりと、味気ないものも多いようですが、いまだに製造されているというのもご存じない方も多いのではないでしょうか。


私は実は悪筆でして、万年筆をもってしても美しい文字が書けません。ですので手書きをする機会から逃げ回っているのですが、もし達筆でしたら日常的に万年筆を使って暮らしたかったなと思っております。


こんな私なので、ビューバーは無用の長物なのですが、見ていると「使ってみようかな?!」という気にさせてくれます。


万年筆でさらさらとポストカードをしたため、ビューバーで吸い取る。その所作がなんとも優雅ですよね。


もっとたくさん見つけてきたかったなあ・・・と思うお品のひとつです。


字の綺麗な方には是非とも、万年筆ビューバーを使う習慣を保ち続けていただきたいなと、大変勝手ながら思っております汗



J.M.PAILLARD社  について…


1788年にはパリで水彩絵の具を製造していたことがわかっているようです。その後1978年まではパステルではフランスでトップのメーカーだったそう。

ほかにも、絵具、インク、インク瓶、万年筆、文机、イーゼルやアトリエキャビネットなどの「書く」ことにま つわる様々な物を製造していたようです。




元はP.C.LAMBERTYE 社といいましたが所有者が次々と変わり、J.M.PAILLARD氏のものとなった1850年からは、40年後にEugène Moreau 氏に引き継がれてもJ.M.PAILLARD社の名前のまま残りました。


1898年にはパリの北ピカルディ地方圏オワーズ県の街 MOUY(ムイ)に工場を購入。

1920年には同じオワーズ県のBURY(ビュリ)に2つ目の工場を得て、周囲の森から採れる木材を使った木製品の製造工場とします。




絵具の整理棚 でしょうか。

BURY工場で作られた木製のものですね。




ブルーのインク。フォントがとても素敵ですよね。

こんなので書いたら綺麗な筆記体が書け・・・たらいいですね。





第一次世界大戦後~1960年頃までは万年筆の製造もしていたそう。

万年筆の良きおともだちビューバーは、その頃に作られていたのではないかと思います。


パリにもアトリエがあって、17 Passage Saint-Sebastien という住所だったそうです。

このビューバーにはJ.M.PAILLARD PARIS  との刻印があるので、そこで作られたのでしょう。


ステーショナリーは私のターゲット外だったのですが、ひょんなことから手にしたビューバーから製造会社の歴史を調べてみると、とても興味を惹かれてしまいました。


私の大学での専攻は実は日本文学でして、けっこう歴女だったのを思い出しました。そのわりに、詳しいわけではないですが・・・


長々とすみません。


ご興味ありましたら お店のビューバーのページ にもご訪問いただけましたら幸いです。


新年早々最後までお読みいただきましてありがとうございました。


本年もよろしくお願い申し上げます。



フランスアンティーク&ブロカント雑貨メゾン・ヴィヴィエンヌ     びびあんでした。  

       




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