可愛らしい見た目と相反して寒さに強く、
冬から春にかけて鮮やかな花を咲かせてくれる
【パンジー】のアンティーク・ポストカードが入荷しました。

花言葉は「物思い」「私を想ってください」ですが、色によってまったく違うそうです。
前回の「アネモネ」も、全体的な花言葉と色ごとの花言葉がまったく違うのです。
あまり知りすぎてもプレゼントするとき・されるときに困りそうなので、
途中で深く追究するのをやめてしまいました。ご興味のある方は調べてみてくださいね^^;

パンジーはフランス語で【Pensée】 と書きます。
つまりパスカルの著した「パンセ」と同じく「思想」なのです。
少しうつむいて咲く感じが「思索している」様子に見えるから、とのことです。

DP1151

思索しながら手紙をしたためる女性の横顔・・・
1917年のものですが、この時代特有のコテで波打たせたヘアスタイルがとてもエレガントですね。

パンジーのアンティーク・ポストカード1 


DP1152

パンジーのアンティーク・ポストカード2

ポストカードのモチーフとしてパンジーが使われる時には、
花言葉そのままの「私を想って」「私を思い出して」
という気持ちが籠められているのでしょうか、
こちらのカードの裏側には「私に会いに来て」と二回繰り返し書かれています。


ところで、ポストカードを購入される場合、
表の図柄に惹かれて買う場合がほとんどだと思いますが
(私が買い付けるときもそうです)、
アンティーク・ポストカードは現在のように
メールやラインといった手段はもちろんのこと、電話もなかった
或いは気軽に使えなかった時代の数少ない通信手段でしたから、
そこには綴る人の深い「思い」が宿っています。
100年前の誰かが、どんな思いでしたためたのか・・・
知ることが出来たら素敵ですよね。
私自身、とてもわくわくしてしまうので時間を忘れて
ついつい読みふけってしまうことがあるのですが、
時間があったり字が読みやすかったりした場合には
商品ページで内容をご紹介する場合もありますが、
全部のカードにそれをしている本当にきりがないので・・・
すべてに訳をおつけできず申し訳ございません。

なお、翻訳のご依頼は今のところお受けしておりません。
が、読みやすい字で「ほんの数ワード」しか書かれておらず
パっと訳せるものであれば無料でご相談に乗ることも出来ますので、
ご購入後にメールでご連絡くださいませ。
「ほんの数ワード」を超える文章の場合には無料ではお受け出来ませんが、
どうしても気になる場合はご相談ください。
(手書きですので判読不能な場合もあります)


このようなことを書きましたのも、先日お買い上げくださったK様が
以下のようなメールを下さったので、
出来る範囲のことはしたいと思ったからです。



昨日、絵はがきが届きました。とても素敵です。
娘に、古いフランスの絵はがきを集めている友人がいるけど、
フランス語がよく理解出来るようになると、
とっても面白くなるよと言われた、という話を聞きました。
確かに、絵はがきの絵柄のほうが、一番になってしまいがちですが、
書かれた文章がわかったら、ちょっと人の手紙を覗き見るという、
ミステリアスな体験もできるのかもしれません。
はがきでは、あまり大したことも書けないかもしれませんが、
あの素敵な薔薇のはがきで、
ムッシューに手紙を出すという状況が、いろいろ想像をかきたてます。
素敵な梱包でお送り頂いてありがとうございました。



このように、お品物の背景までご想像いただけると、店主としてもとても嬉しいです。
使い捨てのモノではなく、思いの籠った、何十年も生き抜いてきたお品物ですので、
大切にしていただける方の元へお届け出来ることは本当に店主冥利に尽きます。
Kさまありがとうございました。


メゾン・ヴィヴィエンヌ店主

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