こんばんは!
フランスアンティーク&ブロカント雑貨のメゾン・ヴィヴィエンヌ 店主びびあんです。
エレガントな19世紀フランス女性のドレスを描いたファッションプレート 、 いくつか入荷しました
ファッションプレートについては、お茶の水女子大学教授や文化学園大学名誉教授を務めた
石山彰先生(故人でいらっしゃいます)が戦後の西洋ファッション史研究の第一人者でいらして、いくつか著書で書いていらっしゃいます。(こちらでも引用させていただきました)
また、フランス文学者の鹿島茂先生も様々な著書の中で触れていらっしゃいます。
(鹿島先生の本はたくさん読みました!『馬車が買いたい!』『パリ歴史事典』『パリ世紀末パノラマ館』『明日は舞踏会』『パリ時間旅行』『パリ五段活用』『60戯画 世紀末パリ人物図鑑』『19世紀パリ怪人伝』などなどなど・・・、この方のおかげでフランスの文化史に興味を持ちました
ゾラやバルザックなどの文学がお好きな方、19世紀~20世紀初頭くらいの時代がお好きな方、時代背景を知るにあたって鹿島先生の著書は非常にお勧めです)
ですので、日本語で知る機会がたくさんありますので、私はちょこっとそれらを引用させていただきながら短くご紹介するにとどめますね
ファッション・プレートとは・・・
1860年に発刊された「ラ・モード・イリュストレ」などのモード誌の中に挿入されていた、銅版(もしくはスティール・エングレーヴィング)に手彩色を施した、「服飾の流行(ファッション)を伝えるための図版(プレート)」 です。
当時は写真がまだ普及していませんでしたから、こういったファッションプレート(図版)の形で上流階級の女性に見てもらい、服飾商人に仕立てさせるオートクチュールの参考にしてもらったのです。
ラ・モード・イリュストレは毎日曜に約2万部ほど発行されたようで、室内着・散策着・舞踏会ファッション・帽子だけの特集・ブラウスだけの特集など、様々なファッションを提案しています。
この誌が他誌より優れていたのは、有名なモード画家であるコラン三姉妹によって原画が描かれた ことに起因するようです。
コラン三姉妹は結婚後それぞれ夫の姓を名乗り、長女はエロイーズ・ルロワ、次女はアナイス・トゥードゥーズ、三女はロール・ノエル となります。
3人姉妹の全員が同じ方面で同じ才能を発揮して活躍するって、すごいことですよね。(父親が画家・石版画家とはいえ・・・)
このたび、その貴重なエロイーズ・ルロワとアナイス・トゥードゥーズ原画のファッションプレートをいくつか見つけてきました。(ジュール・ダヴィッドなど他の作家さんのもあります、徐々にUPします)
おうちの中でも完璧に装うのが上流貴婦人の勤め。
右下にアナイスのサインが。(左下が原画作者、右下が版製作者のことが多いですが、そうでないことも)
たくさんあってなかなか一度にアップしきれないのですが、少しずつアップします。
もしご興味がございましたら時々チェックしてみてくださいね
アナイス・トゥードゥーズのアンティークファッションプレートはこちら
本日もお立ち寄りくださいましてありがとうございました。
関東以西の皆さま 最後のお花見機会でしょうか。
以北の皆さま これからが楽しみですね
ごきげんよう♪
コメント
コメント一覧 (2)
こんばんは!
フィリアさんもお好きそうな時代かと思いました(^.^)!
図書館でそんな素敵なものが借りられるものなのですね。すぐ近くにあるので今度よく見てみます(*^_^*)
ポーケのファッション画集というものを図書館から借りてきました。
ベルエポックの時代は、素晴らしいですよね。