こんばんは♪


フランスアンティーク&ブロカント雑貨のメゾン・ヴィヴィエンヌ店主びびあん です。


予報通り冷たい雨雨の一日でしたので、予想通り家で事務作業メモをたくさんする一日でした(笑)



さて。今日はアンティーク真鍮ドアドアノッカーをご紹介させていただきますね。


マンション住まいの私には、残念ながら今のところ実際に使うことの叶わない、憧れのお品のひとつです。


ドアノッカー(フランス語でウルトワール)の歴史はとても長く、非常に昔から存在していたようです。


フランスの古くからの教会や邸宅などにも、必ずと言っていいほどウルトワールはあります。インターホンがなかったのですから。家の中にいる人に客人が来訪を告げるためには、物理的に音を出す仕組が必要がありますよね。


いちばんシンプルなものは、輪っかです。輪っかと、それを持ち上げて打ち付けると音が鳴るように設置した金属とでワンセットとなります。素材のものが古くから存在しています。


輪っかではシンプルすぎると考えたのか、色々なモチーフのウルトワールが作られました。


ライオンの頭フクロウ、小鳥などのポジティブな意味のシンボルや、魔除け的意味のあるモチーフが多いようです。(イスラム圏ではファティマの手がポピュラーです)


なぜか、ドクロウルトワールというのも存在します。

ドクロには、魔除けの意味があったり、再生・復活の意味があったりするようですね。私は好みませんが。





ご紹介するのは、魔除けであり幸運を呼ぶシンボルとも言われる、馬の蹄鉄のかたちをしたウルトワールです。


金属製の蹄鉄は3~4世紀くらいから存在していたようですが、一般的に使われるようになったのは中世以降なのだとか。

古代ローマでは、蹄に革のブーツを履かせて紐で固定していたそうですよ。


我々日本人には、さほど蹄鉄に馴染みがないですよね。和種の馬は西洋の馬よりも蹄が強かったこともあり、蹄鉄が使われるようになったのは明治期以降ということです。いわゆる軍事需要・・・ですよね。

陸軍は蹄鉄工を重んじ、1890年には蹄鉄工になるには国家資格が必要と定められ、1970年に廃止されるまで存続していたそうですよ。




ちなみに江戸期のお馬さんは。




草鞋をはいています!!!かわいいですね。大胆な構図がたまりません。

(安藤広重 名所江戸百景)






けっこうリアルなお顔のお馬さん。幸運のシンボルだとかいう理由より、馬がお好きな持ち主様だったのでしょうね~。馬への愛着を感じます。


馬蹄形ウルトワール、私は見たことがありません。なので乗馬の好きなブルジョワがオーダーメイドで作らせたのかしら?という気がしています。


そういえば、私の女子校時代には乗馬を習っていたり自分の馬を所有していたりする同級生が数人いました。その時は知りませんでしたが、乗馬って非常にお金がかかるスポーツなのですよね。


馬蹄形ウルトワールは、そういう意味もあってとてもエレガントなお品物。ご自宅の玄関扉にこだわりのアンティークドアドアを使っていらっしゃる方に、是非おすすめしたいアイテムです。



馬蹄形ウルトワールの商品ページはこちら
プレゼント



今日もお立ち寄りくださいましてありがとうございました。

とても寒いので、暖かくしてお過ごしくださいね。


ごきげんよう♪




フランスアンティーク&ブロカント雑貨メゾン・ヴィヴィエンヌ     びびあんでした。  

       




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